年内に250名の寄付

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 さわかみオペラ芸術振興財団は8月に公益財団の認定を受けたが、現時点では賛助会員など寄付者に対して所得税控除のみが適用される。

 もっと広範囲に税優遇を受けられるようにするには、年内に250名以上の寄付者を募る必要がある。 年を越すと、今度は350名以上の寄付を受けなければならない。

 すごく厳しいハードルをクリアして公益事業を営むという認可を得たのだから、その事業を応援する支援者に対しては十分なる税優遇を与えてしかるべきである。

 なにしろ、国に代わって公益事業を展開するのだ。 国が税金を集めて公益に資する事業を営むわけだが、その一部を代行する公益財団や公益社団法人に税優遇を与えるのは理に適っている。

 しかるに、税当局は一定の基準を満たすべしと突っぱねる。 いい加減な事業には税優遇など相成らぬという税当局の考えはもっともである。

 しかし、それが形式基準に陥っては本末転倒であろう。 やはり、やっている事業の中身を継続的にチェックしながら、税優遇に値するか否かを見定めていくべきではなかろうか。

 ともあれ、現時点では初年度内に250名以上の寄付者を集めるべしとする定めとなっている。 そういうことなら、なんとしても250名以上をクリアしなければならない。

 そこで、先般の理事会で個人賛助会員の枠を一口5万円からに加え、一口1万円からというのも承認を得た。 新たに、1万円からの賛助会員を広く募集することになるわけだが、どういった名称にするか財団内でいろいろ検討した。

 その結果、個人賛助会員は従来通り、一口5万円として残す。 そして、新たに一口1万円の支援者には、ファンクラブの会員になっていただくということにした。

 ファンクラブ会員には、年2回発行する会報誌(サワカミーノ)をお届けするのはもちろんとして、いろいろな企画やイベントの優先案内という特典が付く。

 いろいろな企画やイベント? そう、みなで一緒にオペラ文化を広めていく活動に積極参加してもらうのだ。 いま決まっている来年の企画だけでも、2月にイタリアで公開オーディションをやるが、それに合わせてオペラツアー。

 2月末から3月初めにかけて、3日~4日の公開オーディションを東京と京都で。 5月か7月に、もう一度イタリアへオペラツアー。

 7月と8月には、9月にやるオペラを100倍楽しんでもらうためのプレイベントを、3~5回。 そして、9月のオペラ本番とサントリーホールでの特別コンサート。

 それ以外にも、どんどん追加される。 たとえば、今年も8月末に突然、熊本城修復応援オペラコンサートを決め、10月8日9日に実行した。

 大事なところは、これらを興行として採算づくではやっていないことだ。 どれもこれも、世界最高水準のオペラ文化を、できるだけ多くの人々に楽しんでいただきたいという思いでもってやっている。

 また、日本人のオペラ歌手や演奏家など、その才能を公開オーディションで発掘し、イタリアの歌劇場で修業を積んでもらって、世界トップレベルに踊り出させる。

 当然のことながら、みな大赤字である。 そういった文化事業を、裾野広い賛助会員やファンクラブで支えていける流れを創りだしていきたい。 それも、みなで楽しみながら。

 それが、文化というものだ。 どうぞ、皆さん250名など小さなこと言わず、年内に1000人でも5000人でも賛助会員やファンクラブ会員になってください。

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