マーケットの波乱と長期投資家

Browse By

 マーケットの荒れ模様は続いているが、みなさん如何していますか? そんなの気にしていないよと言ってもらえたら最高。 どんどん本物の長期投資家になっていっているんでしょう、心強い限りです。

 でも、一部には心配の人もいよう。 とりわけ、最近になって長期投資の仲間に加わってくれた人たちは、「どうなっているの、大丈夫かな」ってところだよね。

 今日は、すこし整理してみよう。 年初からのような暴落相場は時折、そう年に2~4回は遭遇する話。 その暴落が歴史に残るほど酷い時もあれば、2~3週間ほど大騒ぎするだけで済んでしまうケースもある。

 そもそも株式市場などでの暴落なんて、その前に多くの投資家が買い群がって上昇相場が続いていたものが、崩れに転じただけの話。 ちょうど、柿が熟して木から落っこちるように。

 いざ暴落となって慌てるのは、その寸前までガンガンの強気で買い上がっていた投資家やディーラーたちだ。 2階3階へと上っていて、突然はしごを外されたようなもの。

 大いにうろたえて逃げまどったり、損失を最小限にしようと売り逃げに転じたりする。 その狼狽ぶりをマスコミが大きく取り上げるから、あたかも経済危機が迫っているような認識が社会にパッと広がる。

 そんな時にも、われわれ長期投資家は落ち着いたもの。 株式市場が暴落したところで、人々の毎日の生活は続いているし、それを支える企業活動も一時として止ることはない。 世の中はなにも変わっていないのだ。

 ここへきて株価が値下がりしたところで、そのずっと前から買い仕込んでいるから、こちらにはそう痛くもない話。 むしろ、大きく下げたところは買い増しのチャンスとらえるだけのことよと、ゆったり構えていられる。

 株価が大きく下がれば、経済活動全般にも心理的な影響が及ぶのでは? 資産効果が薄まる分だけ、個人消費は落ち込むことに?

 そんなもの、マスコミやエコノミスト言っているだけのこと。 彼らは目先を語るのを商売としている。 だから、格好の悪材料が出たとばかり、社会を不安の渦に巻き込ませたがる。 これも毎度のこと。

 忘れてはいけないのが、暴落相場の売りなんて永久には続かないということだ。 ある程度の時間が経って売りが出尽くすと、ちょっとした買いで結構大きな戻り相場になるケースがほとんど。 例外的に、そのままどんどん崩れていく。 それが、歴史に残るような大暴落である。

 今回の暴落相場なんて、その前にそう大して上がっていない。 長期的な上昇トレンドを追う中での、しばしの調整局面ってところでなかろうか。

 原油安? 中国リスク? その辺りは来週書くが、そう心配なさるな。 それよりも、みなさん良い週末を!

 そうそう。 うちのグループで応援した映画が DVD となったのでぜひご覧いただきたい。 ザ・テノールという映画で、声を失ったオペラ歌手を支え、再び舞台に復帰するという内容で、実話を映画化したのだ。 SCPSHOP というところで購入できるし、今後ベーさんのコンサートでも販売する予定。 http://scpshop.jp/