夏休み、子供たちに読ませたい一書

 金融界では唯一といっていいほど、きわめて長くお付き合いが続いている岡本さんが、「これぞ子供たちに読ませたい」といえる本を刊行した。

 書名は、しあわせ持ちになれる「お金、仕事、投資、生き方」の授業 --実況!ハッピー・マネー教室である。

 小学生の高学年から読めるよう、実にやさしく書かれている。 一番の特徴というかお奨めしたくなる点は、本書の内容はすべて岡本さんが実際に経験してきたことだということだろう。

 投資本とか投資教育に関する書物の多くは、著者の体験はほんのすこしで、大半がどこかから借りてきたようなことを書き並べている。

 たとえば投資本でいうと、こうやったら儲かるとか書いてあるが、その多くは著者の一時の成功を語るだけのこと。 いわゆる、ビギナーズラックというやつだ。

 あるいは、いろいろの投資手法を並べているものの、著者自身がそれでどれだけ財を成したかは不明。 むしろ執筆で生計を立てている人が多い。

 投資教育に関しては、もっと困る点が多々ある。 単に証券投資の経験があるからといった程度から、難しい投資の理論などを勉強しただけの頭でっかちまで、下手するととんでもない投資教育をやってしまいそうな人が結構いる。

 大体からして、なんのために投資するのか、投資が経済社会にどうかかわっているかが、スポーンと抜け落ちている。 そして、ただ投資でお金を増やそうとか分散だとかばかりに走っている。

 その点、岡本さんは世界に通用する優秀なアナリストとして大活躍した。 次に、年金中心に運用する会社を立ち上げ、日本で最大の資産を誇るまでに育て上げた。

 これら二つ実績を挙げるだけでも、日本ではまず誰もついてこれない。 岡本さんはそれらを卒業した後、本格的に投資教育の道を歩みだした。

 日本に一番必要とされているのが、本当のお金の教育である。 そこには、投資も生き方も入ってくる。 品格という背骨をもって。

 それをやれる第一人者が岡本さんである。 別に岡本さんに頼まれたわけではないが、できるだけ多くの子供たちに読んでもらいたいと思う。 できれば、その親たちも。

 どうしてかって? こういう書が出てくれ、多くの子供たちに読んでもらえることは、将来の日本経済にとって大事なステップになると確信するからだ。