サステイナブル・インベストメント

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 企業に持続的成長、すなわちサステイナブル・グロースを求める声は強い。 それは株式市場だけの話ではない。

 消費者など需要サイドからも、従業員の安寧と雇用促進の面でも、新たなる富の創出といった面でも、企業の持続的な成長は欠かせない。 それが、企業の社会的責任でもある。

 ひるがえって、投資家はどうなんだろう? 企業にサステイナブル・グロースを求めるのなら、投資家の方もそれを応援する姿勢が欠かせないのではなかろうか。

 すなわち、企業が長期視野に立った戦略を大胆かつ粛々と推し進めて行くのを、やはり長期とスタンスで温かく見守ることだ。

 温かく見守るといっても傍観するのではない。 株価が売られているのなら、安値をどんどん買ってやって、経営に対する応援メッセージを具体的な行動で表現するのだ。

 まさしく、長期投資家の行動原理を地でいくことである。 そう、企業のサステイナブル・グロースは投資家によるサステイナブル・インベストメントによって支えられるのだ。

 ところが、投資家の多くそして市場関係者は口やかましく企業のサステイナブル・グロースを唱えるものの、行動は相場追いかけから一歩も出ない。

 やれギリシヤだ、中国株の値崩れだ、やれ中国経済の成長鈍化が世界経済に暗雲となっているとかで、すぐリスク回避の売りに走る。

 そこには企業を応援していこうとする意志も意欲も、かけらさえ見られない。 ただただ投資家の損得計算あるのみである。

 さらに厄介なことに、日本の機関投資家の間では日本株運用の80%前後がインデックス先物だとのこと。 もうそうなると、個別企業の応援どころではない。

 インデックスの変動に関しては、企業個々の業績動向よりも、経済や金利といったマクロ指標の変動による影響の方が大きい。 彼らはマクロ指標への反応がすべてといった面が強い。

 ということは、機関投資家が企業にサステイナブル・グロースを求める資格はないともいえよう。 そういわれて悔しかったら、われわれと一緒に長期投資をすることだ。

 その点、個人投資家には期待するところ大である。 とりわけ、これから投資を始めようとする人たちには、第一歩から長期投資に入ってきてもらいたいもの。

 それが、どれだけ企業の持続的な成長を支えることになることか、後になればなるほどはっきりしてくる。