年に2~4回の、長期投資家の出番

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 今週に入って株式市場は大きく値を崩している。 ギリシア問題に加え、中国の株式市場が崩落症状をきたしており、それが投資家心理をリスク回避に傾けている。

 どういったきっかけにしろ、今回のような株式市場の暴落症状は年に2~4回は発生する。 そこで、われわれ長期投資家が浮き足立つことはない。

 よく考えればわかることだが、暴落相場を大騒ぎするのは、その前にかなりの上昇相場が続いていたからだ。 その上昇相場に飛び乗ってきた投資家にとっては、はしごが外されたかのような混乱に陥るのは当然のこと。

 一方、われわれ長期投資家は今回の上昇相場においても相当に早い段階から、たっぷりと買い仕込んできた。 ちょっとやそっと株価が下がったところで、痛くもかゆくもない。

 むしろ、ここは買い増しのチャンスと下げ相場の到来を歓迎する。 なにしろ、株価大きく下げたからといって、投資先の企業に何か重大問題が発生したわけではないのだから。

 ギリシアに何が起ころうと、中国の株式市場が大崩れしようと、世界72億人の毎日の生活は相変わらず続く。 それを支える企業活動も、一時として止ることはない。

 その上にだ、長期投資家は応援企業を厳選している強みがある。 たとえ株式市場の暴落が一時的にしろ景気の足を引っ張ったところで、われわれの応援企業への影響は限定的である。

 だから、暴落相場はブランド品の大バーゲンセールということになるのだ。 資金の余裕があれば、ニコニコ顔で買い増しを進めておこう。

 しっかり買い仕込んだら、当分は株式市場から目を離してしまおう。 世の中が大騒ぎしているのを、皆さん大変だなあと眺めるぐらいでいい。

 それよりも、こういう時ほど楽しい企画に眼をやろうじゃないか。 たとえば、7月24日(金)には姫路で、25日(土)には京都で、そして29日は東京で、9月のオペラ公演のプレイベントがある。

 「オペラは生活の一部となっている」 という講演あり、イタリアからの映像あり、オペラ歌手4~5名による歌ありの2時間を無料で楽しめる。 まだ席に余裕があるので、早めに「さわかみオペラ財団」へお申し込みを。 03-6380-9862