お金持ちは、またまた儲かってしまう

 昔から、金持ちほどお金の使い方が上手いとか、金持ちほどよく眠るといわれる。 また、お金にガツガツしないのを金持ちの鷹揚さといったりもする。

 これらは、どれも真理である。 お金の使い方が上手いというのは、無駄なものをあれこれ買い漁ったりしないだけではない。 ここぞという時に、お金をポーンと放り込む余裕というか、タイミングの良さもある。

 一般人からみても、"ここで買っておけば、きっと儲かるのにな" と思えることはよくある。 しかし、そういった時に限って、お金はないと嘆くのが凡人の姿である。 あるいは、損するかもとためらったりしてしまう。

 安い時にはさっさと買っておく、そして価格が上がってくるのをのんびりと待つ。 そのパターンとリズムを崩さないのが、金持ちの金持ちたる所以である。

 金持ちは価値がどんどん高まっていくであろうものにしか手を出さない。 そういった本来価値のあるものを安く買い仕込んだなら、のんびり待つ間ぐっすり眠れるというわけだ。

 これらは、われわれの長期投資にピッタリとあてはまる。 将来的に価値が高まっていくであろう企業の株式を、株価が大きく下がった時にすかさず買っておく。 今週に入っての下げ相場が、ちょうどその買いタイミングだろう。

 買った後は、株価が大きく跳ね上がってくるまではのんびりと待つだけだ。 将来価値の高まりを期待できる株式を安く買い仕込んだのだから、後は株価評価が高まってくるのを待つ間、ぐっすりと眠れるというものだ。

 ところが、多くの投資家は株価が下がると、もっと下がるのではの恐怖感に襲われて、早く売っておこうと浮き足立つ。 この安値はだまって買っておこうなんて余裕はかけらもない。

 この差が、お金持ちと一般人との違いとなっていく。 お金持ちだからといって、特別の能力とかテクニックを駆使しているわけではない。 安く買って高く売るを繰り返しているうちに、どんどんお金の蓄積が進んでいくだけのこと。

 そういったお金持ちの運用をずっと実践しているのが、さわかみファンドである。 設定来15年と1カ月になるが、平均株価との成績差は2倍を超えている。 株価全般が安い時はさっさと買い仕込み、高くなったら薄く薄く売り上がっていくを繰り返してきただけだ。

 抜群の成績だが、それもこれもファンド仲間からの買い資金が株価低迷時ほど、次から次へと入ってきてくれたおかげである。 投資家顧客もファンドも、安い時にはドサッと買う行動を共有して、一緒に築き上げた輝かしい成績といえよう。