一般大衆が資本家に

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 しっかりと長期投資を進めていくと、びっくりするほどに自分の資産が膨れ上がっていくものだ。 今現在、収入も少なく資産というものが全くない状態の人でも、さわかみファンドのような長期保有型の投信を毎月積み立てていくと、20年もするとすごいことになる。

 毎月の積立ても余裕のある金額でといっているよりは、ちょっと無理した方がいい。 不要不急の消費を思い切って削ぎ落としてみると、意外と大きな金額を積み立て投資にまわすことが出来るものだ。

 もし、お金の入用が出てきたら、必要な金額だけファンドを解約すれば済む。 投信はいつでも好きなだけ現金化できる、きわめて機動性の高い財産づくりの器である。 その有利さは他の投資商品を圧倒しており、できるだけ多くの資産を投信という器に放り込んでおくのが賢明である。 

 とりわけ、現役層は毎月の給料があるから、思い切って多くの資金を積み立て投資にまわせる有利さを最大限に活用すべきであろう。 自分の資産を大きく殖やしてしまったら、将来いろいろな自由を満喫できるのだから。

 実は、財産づくり以上のものが得られるのだ。 先ず、預貯金にボケッと寝かせている資金を、あるいは無駄な消費を切り詰めて浮かせた資金を、さわかみファンドの購入にまわせば、その資金は日本経済の活性化に1円の無駄もなく働いてくれる。

 それも、将来の日本並びに世界経済に欠かせない企業を応援しようという方向で。 預貯金に寝かせておいて国債購入にまわされたり、無駄な消費に流されるよりも、はるかに有用な資金活用となる。

 次に、さわかみファンドの運用を見てもらえば一目瞭然だが、資本家的な資金投入に徹している。 すなわち、経済の現場から資金が逃げていくような時に、平然とした顔して価値あるものを限定して買い向かうわけだ。 

 これを、リスク資金の投入という。  年金など巨額な資金を預かる機関投資家には絶対にできない芸当である。 一般的な機関投資家運用では、マーケットでの価格変動を追いかける競争から一歩も出ない。 リスク資金というよりは、リスク回避資金となる。 それでは景気の悪化やデフレを加速させるだけである。

 どうしても、資本家的な資金投入を担う投資家主体が必要となる。 それを果たすのが、個人の長期投資家であり、その代表格でもあるさわかみファンドの大事な役割となる。

 もうひとつは、多くの一般個人が長期投資でもって資産を形成していく先で、一般大衆がプチ資本家になっていく図式が生まれる。 これは前からいっている生活者投資家と対になる概念で、成熟経済を拡大発展させていく新しいモデルとなっていくはずである。

 経済のほとんどは一般大衆の毎日の生活と、それを支える企業活動とで成り立っている。 そこへ、生活者投資家でありプチ資本家が資金を提供する図式が出来上がってくると、金融バブルで世界経済を引きずり回した強欲連中の出番はなくなる。

 生活者が主体の、活力はあるがしっとりとした経済をつくっていけるわけだ。 歴史をひも解くまでもなく、一般大衆が動くと世の中が変わる。