株価上昇を信じられない人達

Browse By

 米国株市場は3日連続で史上最高値を更新している。 だからといって、米国の投資家がガンガンの強気で買っているわけではない。 むしろ、景気の回復トレンドに慎重な見通しを保ちながら、おっかなびっくりと慎重さを交えた買いっぷりである。

 こういった上昇相場は息の長いものになるのが過去の経験則である。 怖々と株式市場に参加する投資家の後ろから、景気や企業の収益向上が後から追いかけていく図式だ。

 これだけ金融を緩和していて、この怖々とした買いっぷりをみるに、どこにもバブルの兆候は見あたらない。 それどころか、先行きの上昇相場は相当に大きくなるのではといった期待感さえ抱かせてくれる。

 ひるがえって日本株市場を見るに、おっかなびっくりの買いという以前の状態にある。 株価がじりじりと上値を狙っているのを、後から投資家が嫌々ついていっている感じである。 

 だから、米国株市場が利食い売りなどでちょっと下げると、大慌てで逃げようとする。 現に、上げるときは渋々で、下げるときは超一流の棒下げとなる繰り返しを、散々見させられているではないか。 なんともダラシナイ投資家ばかりの市場である。

 これは取りも直さず、日本の投資家が本格的な上昇相場というものを知らないからだ。 1989年末にバブルが弾けて以来24年間というもの、日本株市場は最高値から40%前後の株価水準をのたうちまわっている。

 その間に60%前後の株価上昇を3度ほど経験しているが、それでも高値からみると半値辺りまでの戻りにすぎない。 それもあってか、もう1989年末の最高値は2度と抜けないという専門家や機関投資家が圧倒的多数となっている。

 われわれ長期投資家は、かれこれ24年間も本格的な上昇相場を経験したことない専門家とやらと同一歩調を取るのはやめておこう。 機関投資家に至っては現役のほとんどがバブル相場以降の人たちである。

 信じるのは企業のあくなきビジネス拡大意欲と、その結果として過去140年ほど世界の株価は10%前後の上昇を記録しているという事実だ。

 たとえ24年間低迷したところで、長いめで見れば10%前後の上昇トレンドに集約していくのが、過去の歴史である。 むしろ、長期低迷した後の戻りの大きさは素晴らしいものになるのが過去の経験則である。

 その時の強烈な押し上げ要因となるのが、上昇相場を信じられずに最後の最後に買い参加していくる投資家たちである。