長期投資の勉強は順調に広がっているよ

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 先週の金曜日から昨日の夜までで、9本のセミナーや勉強会をこなした。 いずれもが質疑応答ベースで、延べ600名を超す参加者に長期投資の考え方や、それがどれだけ経済活性化につながっていくかを、腹に落とし込んでもらえるように話をした。

 自画自賛に聞こえるかもしれないが、多くの出席者に参加して良かったと喜んでもらえたと思う。 なにしろ、皆さんの真剣みが半端ではなかったから、こちらもすごい充実感を味わった。 

 その真剣さは、年金不安が高まってきているから? それも一部にはあるかもしれないが、260名の学生たちにはそれほど現実的な問題でもないようで、年金の話題はまったく出なかった。

 アベノミクスの先行きが不透明だから? 税理士先生の勉強会では、たしかにその質問が出た。 それに対しては、いつもこの長期投資家日記で書いていることをお話したら、かなり納得してもらえた。

 では、参加者の真剣さはどこから来ているのだろう? これは自分の感じるままを書くが、どうも自立というキーワードが当てはまるようだ。 経済的な自立はもちろんのこと、どうしたらもっと自立した生き方ができるのかとか、お金にとらわれない人生とはといった問題意識が皆さんの根っ子にある。

 そういった問題意識があるからだろう、セミナーや勉強会の参加者の顔触れが変わってきている。 というか、着実に横へ広がっている。 長期投資の勉強会に出席するというよりも、自立した生き方を考えてみように触発されてといった新しいタイプの参加が増えている。

 実に面白いし、すばらしいことである。 経済的にも人間的にも自立して生きていこうと考えると、どんどん前向きの行動に入っていけてしまう。 その循環に入ると、本人が驚くほどに積極性が出てくる。

 お金を預貯金にぼけっと寝かせておくのもったいないよね、長期投資でゆったりと働いてもらおうよ。 そういうと、何の抵抗もなくついてこれる。 人生このかた投資なんてやったことない人たちが、 ”そうだね、お金にも働いてもらおう” と素直に納得される。

 なにしろ、自分の仕事を通しての働きが右足で、長期投資でお金に働いてもらうのが左足なら、右足と左足とでしっかりと二人三脚を組んで人生街道を進んでいける。 これすなわち、自立した生き方の第一歩ではないか。

 一般的な投資だと、最近の株価低調が気になる。 ところが、企業を応援しようといって長期投資を始めたら、たまたま株価が売られているだけで企業は相変わらず頑張っているのだと、応援の気持ちをむしろ高められる。

 このあたりの展開が、なんとも早い。 まったく初めての人たちが、まっさらのまま長期投資にすうーっと入っていく、そしてそのまま自立した生き方を自分のものにしていく。

 良い展開だと思わない? この動きをどんどん高めていってやろうじゃないか。 日本中で長期投資仲間が広がっていけば、昨今の株価低迷など押しのけて、じわじわっと買いが増えていくはず。 それがそのまま日本経済の活性化につながっていく。