長期投資は時間とのおつきあい

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 当たり前のことだが、意外と抜けてしまうのが長期投資の時間軸というもの。 さわかみファンドのお客様でさえも、長期投資で財産づくりしようと集まってきていただいているのに、目先の相場低迷が気になって仕方がない。

 みなさん頭では分かっている。 こういった低迷時は資金の余力ある限り、さわかみファンドを買っておけばいいと。 もう既にたっぷり買い込んでしまって余裕資金がなければ、上昇相場の到来をのんびり待つだけと。 分かってはいるんだけど、やはり相場低迷が気になって仕方がない。

 世の中の投資家はもっとひどい。 ちょっと下げ相場が続いただけでも、このまま株価は下がり続けて大損しそうな不安感で一杯となる。 そして、まだ損失の度合いが浅い今のうちに売っておこうとなる。

 ちょっと考えれば、そう心配することはないんだけどね。 たとえ株価が暴落したところで、ほとんどの企業は潰れることもなく、今日も明日もビジネスを続けている。 ただ株価が大きく下がっただけで、自分の投資が大損を蒙ったわけではない。 しばらくして事態が落ち着いてくれば、株価も戻りなにをそうも大騒ぎしていたのかとなる。

 面白いもので、これが投資家心理というものである。 長期投資の経験を積んで、そういった下げ相場が平気になると、まったく違ってくる。 まわりの投資家が下げ相場で右往左往しているのを見るに、そう泡食うこともないのにと思えてくる。

 まだ、その心境にまでは至っていない人はどうしたらいい? だから、さわかみファンドが設立されたのさ。 本物の長期投資をどんどん進めていくのを、ずっと見守ってもらえれば安心感とともに ”そういった長期投資を続ければいいんだよね” といった納得感も高めてもらえるはず。

 実際、さわかみファンドが設定されて14年と7か月余り、その間まったくブレルことなく ”これが長期投資だ” のモデルとなってきた。 また、直接ファンドに乗船されたお客様は、のんびりと乗っかってもらえるだけでよかったはず。

 成績? 一時は基準価額が2万円を超えたが、最近の相場低迷で1万6000円台をうろうろしている。 だからといって、さわかみファンドの運用がオドオドしているわけではない。 ここは仕込み場だ、資金があればいくらでも買い増ししてやるぞと、まさに意気軒高である。

 それでも、何となく不安? まあ、うちから発信されるレポートをじっくり読んでもらって、安心感を高めてもらいましょう。 さわかみファンドの連中は、この低迷相場などへとも思わず長期投資を貫いている。 あの連中についていけばいいんだと思ってもらえれば、それで良しである。

 そういった時間とのおつきあいを実体験しながら、筋金入りの長期投資家になっていきましょう。

 明日は工場でのセミナーが2本。 朝早くから夜遅くまでとなるので、長期投資家日記はお休みです。