仕事納め、もう気持ちは新年だ

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 今日で今年の仕事が打ち止めとなる。 株式市場は午後3時で大納会となり、5時半ごろから月次報告書の発送作業。 それが片付いて夜の9時過ぎから仕事納めの飲み会。 調子に乗ってしまうと31日のご帰宅となる。

 まあ今年はいろいろあった。 基準価額は大きく戻ったが、これは予定通りというよりも、まだまだ大したことない。 ちなみに、ファンド設定来の平均株価との差が93%以上に広がったものの、2倍の差は年明けに持ち越しとなった。

 それよりなにより、今年は1月に設定来初めて顧客資産の純流出を経験し、それ以来ずっと純流出が続いている。 年の瀬の12月には、年内で証券税制の軽減税率が終わるということで、利益確定売りが殺到した。

 お客様の多くにはファンド購入で利益を確保してもらえて、それはそれでよかったと思う。 しかし、ファンド創設者としては身を削られる思いだった。

 大事に大事に育ててきた、さわかみファンドだ。 ファンド仲間の皆様にはどんどん財産づくりを進めてもらい、必要に応じて利益確定の売りはどうぞ御自由にである。 しかし、それでもファンド資産の純流入は続いて欲しい。

 より多くの一般生活者にファンド仲間になってもらい、長期投資を通じて元気一杯の経済とより良い社会をつくっていきたい。 そのためには、新しい仲間がどんどん入ってきてもらいたいもの。 さわかみファンドの仲間が、かれこれ6年近く12万人弱で留まっているようでは困る。

 新年からは、なんとしてもファンド資産の純流入額が続く状態に戻したい。 それには、もちろん運用成績の向上が第一である。 成績に関しては、これからが本格的な長期投資の実力をお見せするところだから、お楽しみにしていてくださいと言っておこう。

 それでも、ファンド資産の純流入が続いている方が、個別銘柄のちょっとした安値を確実に狙っていけるから、長期投資のリズムが良くなる。 まさに資料請求セットにも書いた通り、長期投資の成績は運用者と顧客との二人三脚でだ。

 運用成績の上昇はこれからの楽しみとして、それ以上に注力したいのはファンド仲間の裾野を広げること。 営業活動はしないから実績と口コミで、より多くの人々に、さわかみファンドを知ってもらいたいもの。

 それが、日本経済の活性化に大きな貢献となっていくのだ。 相も変わらず政治に頼っていると、国の借金が増える一途でツケが必ずまわってくる。 一方、われわれ民間サイドとりわけ個人マネーが動けば、いくらでも活力ある社会経済をつくっていける、そして同時に自分の財産づくりもできてしまう。

 そう、新年は長期投資の本当のすごさを、多くの人々と一緒に実感する最初の年にしようぜ。 皆さま、どうぞよいお年を。