ぶれずに本物を貫く、世の評価は後からついてくる

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 さわかみグループでは、世の中にお金をどんどんまわしてやって経済を元気あふれるものにし、かつ皆が幸せで心やさしく生きていける社会を築いていこうとしている。

 先ずは、さわかみファンドで預貯金に眠っている個人マネーを本格的な長期投資にご案内し、同時にいろいろな分野で社会をおもしろくしようとするプロジェクトを次々とビジネス化していく。 それらはどれも、世の中にお金をまわしてやって日本経済の活性化を図り、雇用はじめ社会的な富の創出につながる役割を果たすべきものである。

 そうは言うものの、社会から受け入れられなければ、どんな事業も独りよがりの思い込みで終わってしまう。 さらには、社会から受け入れられるというのも今日明日とかの話ではなく、時間が経てばたつほど本物としての評価を高めていけるものでなくてはならない。

 さわかみファンドが好例である。 14年と4か月前に487名のお客様と16億円余の資産でスタートしたものが、今では12万人弱のファンド仲間と3080億円の顧客資産を擁するまでに成長した。 これも、日本で初めての直販投信で本物の長期投資を訴え、それなりの実績を残してきたからだ。

 とはいえ、この6年間はファンド仲間の数も12万人を越えずに伸び悩んでいる。 とりわけ今年に入ってからは、顧客資産の純流出が続いている。 直販で営業もしないから、顧客数の伸び悩みや顧客資産の純流出は、それが世の中の評価ということだ。 なんとも悔しいことだがね。

 この状況をどう打開するかが、まさしくうちのグループの永遠の挑戦である。 さわかみファンドの長期投資にしろ、グループ各社のビジネス展開にしろ、どれだけ ”より良い世の中をつくっていくか” で骨太の挑戦をし続ける。 そして、時の審判を待つのだ。

 ともあれ、世の評価はいつも後からついてくるもの。 たとえ現時点で顧客数が伸び悩んでいるとか顧客資産の純流出が続いているからとかで、おたおたするようでは話にならない。 とにもかくにも、実績を積み上げることだ。

 やることをしっかりやっておけば、そのうち世の中がすごいといって急に評価を高めてくれる時が来る。 たとえば、さわかみファンドの設定来の成績は東証株価指数 (TOPIX) を91.37%も上回っている。 ここへきての基準価額の順調な上昇をみるに、成績で2倍の差がつくのは時間の問題だろう。

 まあ、世の評価がどうあれ世の中へお金をまわしていく作業をどんどん進めていく、それがうちのグループの存在意義である。