長期投資と地方の活性化

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 われわれは一般生活者の間で長期投資を普及させようとしている。 その先には、いろいろ面白いことが現実となってくる。 経済的な自立とか自分年金づくりは、いつも書いている通り。

 今日は地方経済の活性化について考えてみよう。 長期投資で得る100万円は、東京に住もうと地方に住もうと、同じく100万円である。 その100万円を得る舞台も、世界中の人々のより豊かな生活を下支えしていく企業を応援するところにあって、やはり同じである。

 ひとつだけ違うのが、もうお分かりだろう生活コストだ。 もちろん東京の方が圧倒的に高い。 ということは、長期投資で得る100万円でも東京に住む場合は、生活コストとして70万円とか80万円がもう当たり前のように消えていく。 残るのは、30万円とか20万円だ。

 それが、地方に住むとなると、生活コストが50万円あるいは30万円だってあり得る。 そうなると、同じ100万円を長期投資で得たとしても、地方に住んでいれば50万円とか下手したら70万円も手元に残ってくれる。

 この違いは大きい。 たとえば、地方に住んでいて、やはり東京の人と同じ30万円とか20万円を手元に残すとしよう。 それでも、20万円から40万円くらいは自分の好きに使えることになる。

 この余裕のお金を、そのまま地方で使ってやればどうなるか? どんなことに使っても構わないが、使った分だけは間違いなく地元経済の活性化につながる。 もちろん、雇用も創出できる。

 では、そういった長期投資を地方でどんどん広めていったらどうなるか? 地方に住む人々それぞれが余裕のお金をじゃんじゃん地元で使うから、びっくりするほど豊かな社会が出来上がっていくはず。

 かつて藤原氏が奥州は平泉をして、京をもしのぐ繁栄に導いた。 その時の富の源泉は奥州で産出する黄金だった。 当時の黄金を長期投資に置き替えれば、日本中どこにでも黄金の郷 (エルドラド) を築いていけると思えないか?

 そういう自分自身も率先して自然豊かな田舎に移り住み、エルドラド建設に邁進しようと前々から準備している。 なにしろ、こちらには ”さわかみファンド” という長期投資の武器がある。 そこから生まれる余裕を、たっぷりと田舎に注ぎ込むのだ。

 これがビレッジ構想である。 ビレッジ用地取得が遅れ遅れになって苦戦しているが、そう遠くない将来に実現化へ一歩進めるつもり。 そのあたりについては、9月24日に全面リニュウーワルする ”さわかみ一般財団法人” のホームページで逐次、現状報告をしていきます。 お楽しみに。