連休中に考えてみたいこと

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 今年のゴールデンウイークも後半に入る。 明日からの3連休を活用して、すこし考えてみよう。 旅行に出かける人も、家でのんびりする人も、あるいは3連休も仕事という人も、みなちょっとだけ考えてみたい。

 考えるといっても、難しいことをやろうとしているのではない。 だから、どこで何をしていても構わないから、ともかくも静かに頭を使ってみるのだ。

 そう、自分の眼を使って周りの人々を観察しつつ、最近の変化で思い当たることを自分の頭で整理してみよう。 身の周りでも明るさが出てきたり、いろいろ動きが出てきているじゃない。 現に、株価が急上昇したし、景気動向にも明るさが見えはじめている。

 一体、なにがどう変わったのだろう? 政権が代わって、アベノミクスが発表された? 黒田日銀総裁が異次元の資金供給に踏み切った? 円安が急激に進んだ?

 いろいろあるが、皆さん自身はどうだろうか? ”なんとなくだが、良くなりそうだ。このまま上向いてほしい” という願望を込めて、最近の動きを肯定的に受け入れているはず。 あるいは、積極的に株を買ったりもしている。

 ここが大事なところである。 国民の多くが、”このままではいけない、何とかしなくては” と、ずっと思ってきた。 なんとか現状を打破しなければの願いに、ようやく一筋の光が差し込み始めた。 そこで、みながわあっと”その気”になってきた。

 その気になってきたといっても、人によって千差万別である。 よし、この流れを積極的にとらえてやろうと、株を買ったり事業を拡大しようという人もいる。 一方で、”良かった、これで少しは増しになるかも” と、他力本願ながらも気持ちだけはほっとしている人もいる。

 どの程度、その気になってきたかは人それぞれで構わない。 大事なのは、前向きの雰囲気が高まってきているという事実。 それだけ、”これまでが酷すぎた、何とかしなければ” の、エネルギーが充満しているという証左。 そこのところを、しっかりと考えたいのだ。

 このエネルギーは、まだ小さな爆発を始めたばかりである。 これから裾野を広げながら、周りを巻き込みながら、どんどん大きな爆発になっていくはず。

 なぜなら、日本中の人々が ”このままではまずい、なんとか良くならなければ” と願っている。 良くなりそうな動きにブレーキをかけてやろうなんて人はいない。 ということは、時間が経てばたつほどに、前向きの動きが末広がりに高まっていくことになる。

 そこでだ、どうせならこの前向きの動きに、超のつくほど悪乗りしてやろうではないか。 方向をしっかり定めた悪乗りであれば、とんでもない成果を手にすることになろう。 なにしろ、日本中が良くなりたいという流れは、どんどん大きくなることはあっても、逆流は考えられないのだから。

 方向とは? 応援したい企業を選別した長期の株式投資が一番いい。 さわかみファンドでは、その一点に絞り込んでいる。 いずれ将来、アベノミクスや黒田緩和のマイナス面が出てきても、強い経営に徹している企業なら荒波を乗り切っていってくれる。

 このあたりを、じっくり考えつつも、ゆっくりとゴールデンウイークを楽しんでください。