どんどん悪乗りしよう

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 いい感じで株価が上昇している。 アベノミクスに黒田効果が乗っかってきて、株式市場のみならず債券市場も活況を呈している。 マーケットの期待を大きく上回る資金供給をするという発表で、マーケットの方が大歓迎の意を表しているわけだ。

 この際だ、国中が悪乗りして景気回復気分を高めて、一気に日本経済を元気にさせてしまおう。 株価を高め個人消費や企業の投資活動を活発化させればさせるほど、将来アベノミクスのマイナス面が噴き出てきた時の安全弁というか、のりしろが大きくしておける。 

 早い話、大量の資金供給で経済活動が上向いてきたら、金利は必ず上昇に転じる。 それが、国債の値崩れにつながっていく。 そうなると、国債をすごい勢いで買いこんでいる日銀の財務は悪化するし、国の国債費負担つまり利払い費もうなぎのぼりとなる。

 そういった事態に陥る前に、日本経済の体力をできるだけ高めておけば、起こりうる大混乱の悪影響を軽くできるというもの。 だから、なにがなんでも悪乗りして景気を良くしてしまいたいところなのだ。

 本当は、日銀が国債を大量購入するのではなく、株式それも ETF (上場株式投信)ではなく個別株を買ってくれる方が安全度はずっと高いのだけどね。 といっても、政府や日銀にそういった発想はないし、そこまでは踏み切れないだろう。 

 考えるまでもなく、景気回復の即効薬は株価上昇であり、いざ景気が回復に転じてくれば株価上昇で日銀にも大きな含み益が生じる。 また、市場金利が上昇に転じてきたところで、それを乗り越えられる個別株の投資であれば、なんのリスクもない。

 まあ、国や日銀はそこまでの選別投資はできないだろう。 われわれ生活者は自分の判断で好きに行動できる。 ここは、将来にわたってのリスクを回避しながら、積極的な投資をしておきたいもの。 それには、なにがなんでも長期の個別株投資だ。