今年は夏枯れ相場にならない?

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 学校が夏休みとなる季節に入った。 大人も夏休みを順次取っていくシーズンの到来である。 投資家も多くは夏休みや盆休みで留守をしがちとなる。 当然、株式市場の参加者も少なくなる。 

 それで、昔から夏枯れ相場の季節が今年もやってきたなといわれてきた。 市場参加者が激減とまではいかなくとも、夏休みシーズンで相当に減るから、株価の値動きも開店休業状態となる。 

 こんな相場環境でちょっとした悪材料が出ると、株価が大幅な下落となることもしばしば。 それを警戒して、夏休みに入る前に投資ポジションを引き下げておこうとする投資家も多い。 それで、夏枯れ相場に入ってくると、株価は薄商いの中、じりじりと下げ基調を見せる。

 こう書いてくると、8月終わりぐらいまでは株価上昇の期待なしね、と考える投資家が多くなってもおかしくはない。 ここで、慌てて買うこともないだろうと判断して、彼らも市場から遠ざかる。

 これらのすべてが重なって、夏枯れ相場となっていく。

 さて、今年はとなると、例年とは様相が違っているような感じがする。 春先からずっとユーロ不安とか米国の景気もたつきとかで、世界の株価は折に触れて売られてきた。 夏休みに入る前に売りが枯れているのだ。 こんなところへ、ちょっとまともな買い材料が出てきて株価が上昇に転じてくると、意外と大きな上昇相場になることもある。

 今週に入っての各国の株価上昇は、そのあたりを示唆している。 売りが枯れてきているから、株価の値動きが軽いのだ。 もうこれ以上は新規の悪材料も出そうにないから、案外スルスルと上昇していくのかもしれない。

 唯一の例外は、日本株市場である。 海外とは動きが違う。 もう売りが枯れているのは同じでも、ちょっと買ってみようかといった買いがまったく入ってこない。 下げるときは一人前以上に下げるが、戻りはさっぱりといったダラシナイ相場が続いている。 買えば上がる状況になっているのにね。

 ここは、われわれ長期投資家が出るしかないですよ。 どっちみち安値にあるのだから、ここで買っても怖いことはない。 先々の大幅な上昇期待に乗ってみませんか?

 明日は名古屋でセミナー、そして土曜日曜と東証のキャンペーンで高松と徳島へ。 それで、月曜のブログはお休みです。

 

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