ユーロ問題のローカル化

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 ちょっと早いが、ずっと世界の関心を集めてきたユーロ問題が、いずれはヨーロッパでの問題ぐらいにローカル化するのだろう。 もちろん、当分の間はユーロ危機が世界の金融に大きな影響を及ぼす状況は続く。

 しかし、ここへ来ての米国の景気回復基調をみるに、世界はユーロ問題に引きずりまわされ続けた状態から、すこしずつ関心が移っていこうとしている。 世界経済はヨーロッパだけではないし、金融問題があろうと地球上70億人の毎日の生活が消えてなくなってしまうなんて、あり得ないこと。

 そのうち、米国経済の立ち直りを買う動きが株価に現れてくると思われる。 前から書いているように、米国株市場の売買代金が異常なまでに低くなっているところからも、売りが相当に枯れているので意外なる株価上昇もあり得る。 そうなってくると、人々の心理は一気に明るくなる。

 米国の経済や株価が上向いてくるにつれ、世界の関心はそちらの方へ大きく傾くはず。 その横で、ヨーロッパの金融問題や国家債務がひっそりと着実にほぐれていくことになろう。

 われわれ長期投資家にとっては、ようやくまともな展開になってきたなと諸手を挙げて歓迎できる。

 

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