来年はすばらしい年にしよう

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 今日と明日で今年の仕事は終わり。 やり残していることが山ほどあり、この2日間で全部こなせるかどうか。 少なくとも、ファンド成績は目一杯上がってもらって年越しを迎えたいものだ。

 力不足に悶々とした1年だったが、逃げることなく真正面から逆風に立ち向かった。 その成果が来年の早い段階にも表面化してくれて、ファンド仲間の皆さんに喜んでもらいたいと切に思う。

 その兆候はあちこちにみられる。 おそらく、米国の景気上向きがトップバッターとなろう。 前にも書いたが、3億2千万人の人々が非常に高水準の生活をしている。 人々の基礎消費だけでも中国経済の10倍近い。 そういった生活必需品への消費が金融危機などで一時的に落ち込んできたものの、いつまでも低水準に甘んじているはずがない。

 たとえば、自動車の購入だ。 車社会の米国では、2億5千万台以上の車が人々の生活の足となっている。 平均して16年ほど乗るとしても、年間1600万台の新車買い替え需要が存在する。 それが、2007年8月のサブプライム問題発生以降もう4年半にわたって、年1千万台ちょっとに落ち込んでいるのだ。 年間で600万台ほど買い足りてない状態で今日まで来ている。

 よほどのマニアならいざ知らず、1台の車に20年も30年も乗れるはずがない。 いずれ買い替え需要が爆発するのは眼に見えている。 これは何も特別のものではない。 米国の人々は生きていく上で、どうしても買わなければならないものだ。

 こういった需要が米国のあちこちで来年は噴き出てくると思われる。 それだけでも米国経済を一気に押し上げる起爆剤となる。 それを、すぐさま株式市場が歓迎するだろう。 この4ヶ月ほど、異常なまでに低水準の売買高が続いているのは、もう売りが枯れてきている証左であり、ちょっと買いが集中すれば大幅高が期待できる。

 米国経済が立ち直りの兆しを見せ始め、それに株価が応える展開となれば、日本にも間違いなく好影響をもたらしてくれる。 本当は日本国内から自発的な回復エネルギーがほとばしり出て欲しいところだが、この際は米国発の元気に相乗りさせてもらっても構わないから、とにかく日本を元気させようではないか。

 さあ、来年こそすばらしい年にすべく、一人ひとり意を強くして新年を迎えようではありませんか。 皆さん、どうぞ良いお年を。