マスコミ投信(後編)

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 マスコミなどメディア関係者がその立場上、

 株を買ったり投信購入を自粛せざるを得ないというのなら、

 インサイダー疑惑とかの問題が発生しないような投資商品を作り出せばよい。

 大事なのは、マスコミ関係者も国民であって自分年金づくりへの道を、

 ただ職業上の理由ということで閉ざしてしまうのは断じておかしい。

 もっと大事なのは、

 マスコミの人達ほど率先して貯蓄から投資へを実体験してもらいたいもの。

 自らの体験に基づいて報道してくれることが、

 より客観的な世論形成に貢献できる。

 

 具体的にはどうするのか?

 マスコミ投信を作ってしまえばよい。

 方法は二つあって、

 第一はマスコミの関係者や組合員の中で、

 自分たちの投信ファンドを設定しようという、

 熱い情熱を持った人達が中心とになって投信会社を設立する。

 資本金は2億円から2億5千万円ほど欲しい。

 その上で、運用とコンプライアンス経験者をそれぞれ主と副で計4人、

 それに投信業務経験者を2人ないし3人そろえて、投信業務の認可申請に入る。

 

 第二案は、

 投信プラットフォーム会社である、

 クローバーアセットマネジメント社の機能を活用する方法。

 こちらだと、

 すでに投信ビジネスの認可を取得しているクローバーアセットを母体にするから、

 6千万円ほど用意してもらうだけで極く短期間でマスコミファンドをスタートできる。

 

 どちらの方法を採るにしても、

 マスコミファンドはファンドオブファンズの形態をとり、

 国内外の複数のファンドを組み合わせることをもって運用とする。

 ファンドオブファンズにすることで、

 特定の株を買わせるとかの恣意は働かなくさせてしまう。

 もちろん、各ファンドの運用内容は月1回きちんと全面公開させる。

 これだけ公明正大な運用体制を築けば、インサイダーの疑惑など生じようがない。

 

 それでもまだ不安というなら、

 購入方法を定時定額購入一本にしてしまえばよい。

 毎月決められた日に、

 自分が決めた金額が自分の銀行口座から引き落とされて、

 ファンド購入にまわされる仕組みならタイミング判断も何もない。

 毎月の引き落とし金額は投資家個々のふところ具合で、

 増額するも良し減額するも良しだ。

 

 これだけ確りした仕組みにしておけば、

 マスコミ関係者も堂々と自分年金づくりに取り組める。

 世界的に見て、長期の株式投資を始めるにはタイミングも最高。

 どんどん買っていったら、将来的にすごいことになると思う。