日本株は相変わらず弱いが、米国市場も最近は冴えない動きをしている。

 一方、こういう時は国債を買っておくのが一番リスクも少ないし、

 安全だということで、主要各国の長期金利は驚くほど低下している。

 短期的にはともかく、

 ちょっと長い目で見れば今の国債バブルに乗っているよりは、

 株式投資の方がよほど安全だと思う。

 国債の場合、これだけ長期金利が低下しているというのは、

 それだけ国債価格も高値圏にあるということだ。

 投資において皆が安心買いしている様な高値を買って、まずろくなことはない。

 株はリスクが多いというが、

 儲けよう儲けようで高値買いをしていたら、

 株価下落リスクにぶち当たることは仕方ない。

 ところが、生活者にとって大事な企業の株を、

 現在のような下落相場で買っておいて何の不安があるのだろうか。

 われわれの毎日の生活で、

 そういった企業の売り上げに貢献しており、

 その会社がつぶれることなんてまず考えられない。

 その上、いまのような株安のときに買うのだ。

 枕を高くして寝られて、

 先々の大きな投資リターンの良い夢が見られる。

【国民ファンドで日本経済を活性化する】

運用立国への足がかりができていく①

　国民ファンドが日本株の現物買いというテーマで運用コンペを大々的に展開していくと、いまの日本株市場では想像すらできない新しい可能性が広がっていく。

　オープンコンペに参加する各ファンドは、将来大きく成長してくれそうな日本企業をていねいに調査発掘しては、ポートフォリオに組み込んでいく。当然のことながら、アナリスト達によって選別される企業の株価は上昇トレンドを追いやすくなる。株価上昇はその企業や経営に対する市場の信認が厚いということで、資金調達やビジネス拡大を有利にしてくれる。そうでない企業群とは大きな差がつく。

　一時的な業績向上を評価されたところで、各ファンドが継続的に保有してくれるとは限らない。ずっと長期保有してもらいたいなら、それなりに持続的に成長できる経営体制を整えなければならない。長期保有型の国民ファンドに長く応援してもらえるよう、長期視野に立ったしっかりした経営が企業に求められる。

　つづく・・・