男時と女時

 かなり前にも書いたが、歌舞伎の世界では男時と女時という表現があるそうな。 これを歴史に照合させると、実に意味深いものがある。 経済や社会環境が荒れ模様で、生命力や生存能力が問われている時は、力のある者がのし上がっていく。 その横で、弱い者はどんどん片隅追いやられ消えていく。 それは往々にして、人口を増えすぎて食料や土地の不足が深刻になってくると、必ずといっていいほど発生する淘汰現象でもある。 時には道徳も倫理も放ったらかしで、生きるか死ぬかの戦いに明け暮れる。 まさに、強 …続きを読む

活き活きとしたお金の流れ

 日本経済を活性化しようと、アベノミクスをはじめとして国はいろいろ手を尽くしている。 また、企業に対しても設備投資を拡大し、賃金も上げるよう要請している。 なんとかデフレ経済を脱却し成長率を高めようと、さまざまな努力を長年にわたって続けてきたけれども、なかなか効果は上がってこない。 国の政策だけでは不十分だからと、日銀は異次元の金融緩和とかマイナス金利を導入したが、それもさっぱり。 そんなわけで、最近は経済学の限界なんてことも言われ始めている。 なにが問題なのか? 国民の多 …続きを読む

なにが変わるの?

 大統領就任を1週間後に控えた記者会見で、トランプ氏は好き放題を語っている。 恫喝まがいの発言やら醜聞やら多岐にわたる報道材料を提供されて、マスコミはここぞとばかり大騒ぎしている。 具体的な政策は1週間後から打ち出されようが、ここまでの発言からも新大統領の米国第一主義に、世界中が引きずり回されるのは容易に想定できる。 各国の政財界はその対応に神経をとがらせている。 株式市場はじめ金融マーケットも、買って良いのか売りなのか決めかねて身動きが取れない状態にある。 こんな具合に書 …続きを読む

この余裕っぷり(続編)

 昨朝も今朝もすっ飛んでオフィスを出るので、ちょっと短めの長期投資日記となる。 それと、昨日書きたりなかったことの補足もしたい。 長期投資をやっていると、本当に余裕が出てくる。 きちんとした方法論でやることをやっていれば、長期投資の成果は後からついてくる。 したがって、経済や投資だとかの難しい勉強に時間を割く必要はない。 もちろん、将来とか年金がどうのこうのとかの悩みなんてのもなし。 なにしろ、お金がしっかりと働いてくれるから、その働きに感謝しつつゆったりと乗っかっていれば …続きを読む

この余裕

 最近は、オペラ財団や「お金をまわそう基金」の仕事にどっぷりの毎日を送っている。 長期投資の方は、さわかみ投信の現経営陣にまかせきりである。 そんな訳で、こちらはさわかみグループの活動をもっともっと世に広めるために、一日14~15時間は動き回っている。 現に、いまから70人編成のオーケストラを海外に派遣するための公開オーディションに出かけるところ。 イタリアから、ヴァイオリンと管楽器の首席演奏者2名を招聘して、厳正な審査を行うことに。 それで、今日はここまで。 どんな海外遠 …続きを読む

トランプ狂騒曲と、われわれの長期投資

 1月20日の米国大統領就任を1週間後に控え、トランプ政権に対する憶測がマスコミの間やマーケット内で飛び交っている。 ここまでのトランプ氏の言動からは、大統領就任直後から狂騒曲が吹き荒れるのではと、企業経営者や投資家の多くは戦々恐々としている。 連休前だし、ちょうど良いタイミングなので、われわれ長期投資家はどういったスタンスでいくかを、ちょっと整理しておこう。 おそらく国内産業保護とかを前面に出した、米国中心の保護主義的な色彩の強い政策が次々と飛び出てこよう。 ただ、その効 …続きを読む

2017年は、ひとつの勝負年

 今日が、2016年の仕事納め。 残務を片付けて、お客様に月次報告書を発送して、夜9時ごろから飲んで食べてと、夜半までスケジュールは満載。 明けて、1月4日からは新年の仕事がはじまる。 2017年は、さわかみグループにとって実りの多い年になるだろう、そう強く予感する。 さわかみファンドが本格的な長期投資をうたって、まったくブレルことなく長期航海を進めている安心感と信頼は、世の認めるところである。 もちろん、17年4カ月の運用実績は、他のファンドの追随を許さない。 そもそも5 …続きを読む

ファイナンシャルインデペンデンスの人々

 来年の2月ごろに、ファイナンシャルインデペンデンス関連の新著が2冊、別の出版社から刊行となる。 どちらも著者は馬場さんで、2冊を抱えてやや遅れ気味だが、実におもしろい本になる。 1冊目は、ファイナンシャルインデペンデンスを達成した人や、それが見えてきた人たちに個別取材したものを、実名ベースで紹介する。 馬場さんから聞くに、どの人も長期投資を続けてきたことで、先行きに自信と明るさをもてた。 それで馬場さんが驚くほど軽やかに、それぞれの過去やこれからの生き方を語ってくれたとい …続きを読む

自助自立、そして自主分配

 なにか固い言葉を並べたなと思うかもしれないが、日本経済の再生と活性化に向けてのキーワードともなる言葉である。 自助自立は文字通り、まじめに働いて生活の糧を得ていこうすること。 動物に近い状態であった頃からずっと、人は狩猟採集や農耕作業で日々の食を得てきた。 現在なら働いて自分の食い扶持を確保していくということである。 生活保護など公的なサポート体制がどこまで充実しているかという前に、自分で働いて食っていくという基本中の基本を、われわれ自身が再認識すべきだろう。 仕事がない …続きを読む

国の年金、もうこれしかない(続編)

 昨日の続きとなるが、現行の消費税8%を年金税に呼称変更して20%に引き上げたら、日本の景気はどうなるだろうか? 日本では、消費税の引き上げは個人消費を落ち込ませ、経済にマイナスの影響を及ぼす。 だから、8%を10%に引き上げるどころか、5%に戻すべしといった意見が主流となっている。 一方、先進国のどこでも付加価値税の引き上げは、やむを得ないものと受け取られている。 成熟した社会や経済においては、福祉と成長の両立が求められる。 年金や医療費など社会福祉を充実させようとすれば …続きを読む