あれもこれも、投資なんだよ(その2)

 投資って、ものすごく身近なものなんだよというと、皆きょとんとする。 実は、すべての人が毎日の生活で、気付かないまま投資をしてしまっているのだ。 日々ちょっとした判断で行動するが、それらは必ず先の結果につながっていく。 その判断の良し悪しが、しばしば人生に大きな影響をもたらすことになる。 たとえば、家電製品を買う場合で考えてみようか。 いろいろ調べてこれにしようと決めていた製品があったのに、店頭で強く勧められるがままにふと別のものを買ってしまい、後でその時の判断を悔しがるこ …続きを読む

あれもこれも、投資なんだよ(その1)

 オペラ公演などで、次回は9月26日(月)まで長期投資家日記を書けません。 ちょうど10日間も空いてしまうので、その間にじっくりと考えてみたいテーマを出します。 ちょっと長くなるので、今日は特別バージョンとして、(その1)と(その2)という具合に、2部構成で書いてみましょう。 投資というとすぐギャンブルだとかいって、お金の範囲でしか考えていない人が圧倒的に多い。 その考え方を一度、バッサリと切り捨てみようじゃないか。  たとえば、お金の範囲においてでも、ギャンブルなんて投資 …続きを読む

どうせ、オペラやコンサートやるのなら

 いよいよ、さわかみオペラ財団のオペラやコンサートが1週間後に迫ってきた。 22日と24日のオペラは奈良の平城宮跡の野外でやるから、良い天気を祈るのみ。 天気さえ頑張ってくれたら、最高のオペラ公演になるのは折り紙つき。 昨年もそうだった。 昼前までの雨が奇跡的に上がり、月さえ出てくれた。 夜半にくっきり浮かび上がった姫路は白鷺城の天守閣をバックにして、野外オペラ「道化師」が幻想的に繰り広げられた。 あの感動は、あの日あの場所にいた人だけのもの。 そして、そのままずっと心に残 …続きを読む

米国の出口戦略、こちらの方がまともな政策

 米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備理事会)が、金利の引き上げを模索している。 回復基調にある米国の景気に水を差さないように慎重ながらも、金利正常化の道を歩もうとする政策姿勢は、きわめて健全である。 それに対し、マーケットでは目先の反応を示すプレーヤーが多く、先週金曜日は株価が大きく売られた。 今週に入って、昨日の月曜日は大きく戻した。 われわれ長期投資家は、どちらに重きを置くかといえば、紛うことなく米国の出口戦略である。 マーケットなど、その時々の状況でどちらにも振れ …続きを読む

イメージできたら行動しよう

 最近ずっと考えてきたことだが、日本経済の停滞感も先行きの不透明さも、いまのままでは解消しようにない。 思い切り発想を変えてしまわないことには、このままズルズルと時が過ぎていくだけとなろう。 政府日銀がいくら金利を引き下げ、資金を大量に供給しても、ほとんどの企業は積極的に投資しようとしない。 なぜなら、どこへ投資したらビジネス拡大につながるかのイメージが湧かないからだ。 もちろん、一部の企業は国に言われるまでもなく、どんどん積極拡大投資をしている。 そういった企業は、需要の …続きを読む

米国株は最高値圏、日本株は出遅れ

 おもしろいなと思うのは、米国株が静かに史上最高値を更新し続けていることだ。 米連邦準備理事会(FRB)による出口戦略を意識しつつも、じりじりと上値を追っている。 おそらくだが、債券から株式への資金シフト、つまりグレートローテーションが静かに進んでいるのだろう。 結構なことである。 FRBが慎重ながらも断固として、金利の正常化を目指した出口戦略を急ぐのは、大量の資金供給と超低金利がもたらす混乱を未然に防ぎたいからのこと。 混乱とは? 次のバブルが膨れ上がり、それが本物のイン …続きを読む

10年ぐらい先までを、ひとまとめにして考えてみると、、、

 以前にも書いたことがあるが、長期投資家はいつも10年ぐらい先までのことを、ひとまとめにして考えるようにしている。 とりわけ、ここから10年ぐらいの間に起こるであろうリスク要因を徹底的に洗い出して、それらをことごとく投資対象から切り落としてしまう。 この作業を随時しておけば、投資で大けがさせられるリスクはほとんど消し去れる。 その上で、切れ味の良い堂々たる長期投資を展開するのだ。 ためしに、ちょっとやってみようか。 先ずは、ここから10年ぐらいの間に起こり得る経済の変化を考 …続きを読む

金融経済と実体経済

 金融は経済の血液であり、潤滑油でもある。 経済活動つまり人々の生活が滞りなく織りなされるのに、お金というものを介在させるときわめて便利である。 主体はあくまでも経済活動であって、金融はまさに潤滑油の役割を果たす。 いつも経済活動とはつかず離れずの立ち位置を守り、ひたすら横から後ろから経済を支えていく。 それが金融の本来の姿である。 ところが、この30年ほどの間に金融というものが経済の主役顔をするようになってきた。 本来なら、経済は人々の幸せや世の中の富の増殖を求めるはずな …続きを読む

長期投資家日記、再開してくれて良かった!

 あちらこちらで、長期投資家日記が終わりにならなくて良かったという、お声をいただく。 ずっと楽しみに読んでいたとか、ノートに書き写していたとか、おっしゃっていただけるのは、ありがたい限りである。 終わりにする気などさらさらなかったが、いろいろな調整とイタリア出張などが重なって、しばらくお休みとなったのは申し訳ありませんの一言。 ついでに、次の長期お休みを申し上げておくと、再来週は一週間ぶっ潰れます。 といっても、書けないのは休日もあって、20日、21日,23日の3日間だけだ …続きを読む

相場が好きで好きでという人たちが、いなくなった

 かつては相場が三度の飯より好きだという人たちが一杯いた。 われわれ長期投資家からすると、相場追いかけ型の投資家たちという範疇で一括りできる。 しかし、同じ相場追いかけ型でも、昔の人たちと最近のディーラー型投資家とは、まったく違う。 ひと言でいえば、ロマンが感じられなくなった。 もう古語になってしまった感のある相場師を含め、ひと昔までの投資家や投機家たちは押しなべて、やたらと人間臭かった。 相場で大やられして財産をすべて差し出し、家族も離散の憂き目にといった話をよく聞かされ …続きを読む