見えてきた、トランプ政権の方向性

 なんでもかんでも米国優先の保護主義に走るのか、ある程度は国際社会との協調を図るのか、トランプ次期米大統領の政策に世界中が注目している。 そんな中すこし見えてきたのが、金融ビジネス寄りの政策色が濃くなりそうだということだろう。 財務長官など金融関連の重職に、次々と米大手投資銀行ゴールドマンサックス社の幹部が登用されている。 良くいえばマーケットの声を聴く、悪くいえば金融バブルを再現しかねない政策を、次期政権はどんどん打ち出してくるのだろう。 マーケットの声を聴くといっても、 …続きを読む

今年もあと1か月か

 早いね、今年も残すは1カ月。 ここまでの11カ月間、なにをやってきたのだろう? すごい勢いで、いろいろ仕事してきたのは確か。 さてさて、どれだけの成果が上がったのだろうか? 精力的に働いたにもかかわらず、そう大した成果は上がっていないようにも思える。 はっきりしているのは、将来に向けてずいぶんと布石を打ってきた。 その点においては、よくやったと自画自賛している。 成果が出てくるのは来年以降である。 さわかみ投信は現経営陣が相当に頑張っているから、そろそろ第2の飛躍期に入っ …続きを読む

もっと働こう

 若い頃、ずいぶんと貧しい境遇にあった。 家に仕送りしながら、大学はバイトと奨学金で賄った。 次のバイト先への交通費を払うのが、なんとも恨めしかった。 自慢話とかで過去を語るのは好きでない。 ただ、そういった貧しい人たちが50年前は一杯いた。 みな、自分で何とかするしかないと、がむしゃらに働いた。 いまの生活が苦しいというならば、みなが寝ている時でも働くしかない。 人と同じ生活をしていては、いつまでたっても今の生活から抜け出せないのだから。 こんな分かりきったことが、最近は …続きを読む

自助の自覚と行動を

 先週末の札幌セミナーで、年金どう思いますかと出席者に尋ねたところ、1人の人が「なんとかなるんでは」の方に手を挙げられた。 それではと、少子高齢化の進展で年金財政がどんどん悪化していること。 さらには、高齢者層への年金給付を現役世代が支える現行の仕組みが、どんどん維持困難になっていっているのを知っていますか。 そう尋ねたら、どちらも聞いて知っているとのこと。 「それでも、なんとかなると思いますか」と重ねたら、「よくわからない」ときた。 こういう人たちが実に多い。 日本人はニ …続きを読む

個人消費を増やすには

 政府は日本経済活性化とデフレ脱却のために、なんとしても企業の設備投資と個人の消費を高めさせようと躍起になっている。  1992年の9月から今年9月の28兆円まで、合計すると447兆円の景気対策予算を計上してきたが、さっぱり効果は上がっていない。 年平均にすると18兆6000億円の事業費を投入してきたから、毎年3.7%ぐらいの成長をしてもおかしくなかったが、日本経済はじり貧を続けるばかりだった。 あるいは、ゼロ金利からマイナス金利へと金融を異常なまでに緩めたが、一向に企業の …続きを読む

「カッコ好くお金をつかう」という富の再分配

 今週は社会的な格差拡大の問題にテーマを絞ってきた。 もちろん、われわれ長期投資家は問題をヒステリックに追及したり、それをああだこうだ議論するのには興味ない。 問題だと思うんなら、それを解消する方法を考え行動することだ。 格差拡大も、役所的な発想で収入の低い人々に金銭面での補助をするだけが能ではない。 どうしたら、頑張ればいくらでも良くなれるという方向で、希望とやる気を持ってもらうかだ。 人間は、ただ単純に援助を受けて生き長らえていくよりも、自助自立の気概と誇りをもって生活 …続きを読む

格差拡大を、整理して考えてみよう

 社会的格差の問題がひんぱんに取沙汰される。 だからといって、単純に強欲のしからしめるところとか資本主義の限界とかを騒いだところで、ちょっとやそっとでは収まりそうにない。 むしろ、拡大の方向にある。 なにしろ、強欲といったところで、えげつない利己主義もあれば、小市民的なものもある。 どちらにも共通しているのは、「自分さえ良ければ、社会がどうなろうと知ったことではない」の生き様である。 金を稼いだ者が勝ちといってはばからない、文字通りのえげつない連中は山ほどいて、しばしば報道 …続きを読む

整理して考えよう

 世の中では、いろいろなことが起こっている。 一つ一つの現象をああだこうだ議論したり、いろいろ起こることを現代社会の病だとかいって、さらっと流してしまうとますます分からなくなる。 すこし整理してみよう。 先ずは、貧富など社会的な格差の拡大。 それを、市場主義経済の行き過ぎが弱肉強食を招いているとか、資本主義の末期的な現象だとかいう向きも多くなっている。 じつは、20世紀初頭にも似たような現象が起こった。 それが、1917年の社会主義革命につながり、ソヴィエト連邦の発足となっ …続きを読む

世界の運用ビジネスも大変ですな!!!

 フランスはパリのコムジェスト社が隔年で開催しているアナリストミーティングに行ってきた。 コムジェスト社は長期投資にこだわる世界でも数少ない運用会社の一つである。 2日間のパリ滞在で感じたことは、長期運用野郎を自認しているコムジェスト社でさえも、世界の運用ビジネスの大きなトレンドには逆らえないようだ。 どういうことか? コムジェスト社は機関投資家顧客を対象にマーケティングをしているが、いつでも長期の運用資金を念頭に置いている。 これは、コムジェスト社の創業の理念でもあるが、 …続きを読む

明日からパリへ

 フランスはパリにあるコムジェスト社の設立30周年記念でもあり、2年の一度のアナリストミーティングに出席のため、明日から2泊4日でパリ出張します。 コムジェスト社は世界でもいまや絶滅危惧種的な存在となってきている長期運用ブティックの一つである。 長期運用ブティックと書いたが、規模を追い求めず運用成績でもって勝負していく、伝統的な運用ハウスをいう。 1970年代までは、世界で運用ビジネスといえばブティック的な職人芸の世界を指した。 どこも運用成績でもって顧客資産を拡大させてい …続きを読む