ミスター・マーケットとは仲良くしない

 米国ではよく、ミスター・マーケットとは付き合うなといわれる。 ミスター・マーケットとは、相場動向をみて儲けたい損したくないと反応したくなる投資家自身の心理をいう。 そいつは株価が上昇気味だと、早く買わないとチャンスを失うよと誘いをかけてくれる。 下落相場ともなると、とにかく売って損失を最小限にしようと、耳元でささやいてくれる。 そういったミスター・マーケットと仲良くすればするほど、日々あるいは時々刻々の株価動向に右往左往することになる。 株価を見ては買おうとなったり、売り …続きを読む

将来への安心感を高める政策論争を

 参議院選挙の舌戦が始まった。 どの政党も生活者が安心して暮らせる社会とかの建前を訴えているものの、実体は票集め議席増のためには何でもありといったところだろう。 票集めとなると、有権者の関心が高い方向で甘い話を並び立てるのが常道である。 その中でも、アベノミクスの是非が一つの焦点となろう。 デフレ克服や景気回復はさっぱり進んでいないではないかと野党は突っつく一方で、政府与党はアベノミクスは着々と成果をあげつつあるという。 昨日も書いたように、日本の失業率は先進国でも断トツに …続きを読む

経済は生きものであり、そこに投資の役割もある

 経済は科学であって、理論や体系化で御することができるとする学者は多い。 一定の前提をおいて、難しい数式や統計学を駆使すれば、経済を科学的に語れるというわけだ。 科学的に語れるということは、それを政策に反映させることで経済活動を高めたり、デフレを克服できるはずと彼らは主張する。 そういった考えでもって、大量の資金を供給したり政策金利をゼロにしたりしてきた。 それでも効果が出ないから、さらにマイナス金利へ突入し、今度はヘリコプターマネーが取りざたされる展開となってきた。 そろ …続きを読む

お金にも働いてもらう、どんな風に?

 われわれ長期投資家は、自分も頑張って働くが、お金にも働いてもらおうとする。 いってみれば、自分の働きが右足で、お金の働きが左足だ。 ふたつの働きで堂々と生きていこう、それが経済的自立にもつながるし、ファイナンシャルインデペンデンスへの道となっていく。 お金に働いてもらうといっても、株式市場などマーケットで稼いで来いというような酷いことはさせない。 それは博打をやって勝ってこいというようなもの。 自分は何のために働くのか? 毎日の食を得て生きていくことから始まって、将来の生 …続きを読む

リスクって、なんなの?

 新聞報道では、投資家がリスク回避で株式市場から資金を引き揚げ、国債など安全資産に向かっているという。 昨日の続きみたいになるが、今日はちょっと角度を変えて考えてみよう。 ずばり、リスクリスクというが、それって一体なんなのだろうかだ。 株価の値下がりを意識してのこと? もちろん、これから株価が奈落の底へ落ちていくのなら、早めに売って損失を最小限にする必要がある。 一般的には、その意識が強く出すぎる傾向がある。 だから、投資家は過剰に警戒して売り急ぎに走るし、先行き不安がマー …続きを読む

リスク回避で、国債に逃避する?

 長期金利(国債10年物)が、マイナス0.165%の利回りにまで下落した。 それだけ国債価格が上昇し、またぞろ史上最高値圏を更新したわけだ。 今回は円高だとか景気の下振れ観測だとか、それに英国のEU離脱懸念も加わって、リスク回避の資金が国債に向かったということらしい。 国債は国が発行元だから、最も安全な投資対象とされている。 たとえ、その国がどれだけ財政赤字に苦しんでいようとも、国そのものが消滅することはない。 だから一番安全というのが通念となっている。 その通念とやらを、 …続きを読む

ヴィンテージになれる生き方

 主婦の友社から、「スイス人が教えてくれた、ガラクタではなくヴィンテージになれる生き方」が発刊された。 これは、お奨めです。 直販投信仲間であるクローバー・アセットマネジメントの社長、多根幹雄氏が9年間のスイス滞在で得た経験から書いたもので、すごく考えさせられる内容です。 なにかもスイスが良いと言っているわけではないが、いま日本人が是非とも読んでみたい、そして自分の生き方を考え直してみたい点が満載。 自分も5年近くスイスに住んでいたので、多くの面で「そうだよね、たしかに」と …続きを読む

ちょっと贅沢、それが大きな贅沢に

 昨日から9月の奈良平城京オペラ公演2本、東京でのヴィバルディ特別コンサート、そしてサントリーホールでのガラコンサートと、4本のチケット販売を開始した。 システムに不具合があったので、電話対応で急場しのぎせざるを得なくなったが、朝から電話が鳴りっぱなしだった。 販売開始の初日で100席ほどが埋まった。 4公演で7,560席の準備をしているが、そのうち、1.3%にあたる席が早々と決まったわけだ。 今日の午後からチケット購入システムが稼働するので、席はどんどん埋まっていきそう。 …続きを読む

さあ、国債どうなっていくか

 大手メガバンクが国債の引受け団から降りる方向との報道が日経新聞に載った。 マイナス金利突入で損失リスクが高まっている国債を、毎年の発行額の4%以上を引き受ける役目は返上したいという。 国は毎年の予算を賄うため、40兆円前後の新規国債を発行している。 それに償還分の借り替えも含めると、総額で110兆円以上の国債を発行している。 国債発行の消化に万全を期すため、大手の証券会社や大手銀行を特定して引受け団としている。 その一角が崩れようとしているわけだ。 引受け団から降りようと …続きを読む

あなたの預貯金は本当に安全か?

 先週の日曜日、大阪で出版記念で2本のセミナーをした。 2本目は圧巻で、出席者の8割以上が若い女性だった。 どちらも、びっくりするほど大型の書店だったが、店内放送を聞いて飛び入りで参加したという人が50名を超えたのもすごかった。 おもしろかったのは、2時間のセミナーで、新著「その時、あなたの預貯金は本当に安全か?」を超えて、ごく自然体で長期投資について聞きたいという雰囲気が高まっていったこと。 というか、「せっかく澤上さんの話が聞けるから、それなら」で、飛び込んできたのだろ …続きを読む