なんとか不安を、はるかに超えて

 昨晩の勉強会は面白かった。 テーマは「カッコ好い生き方を考えよう」で、副題は「とにかく行動し、走りながら考えよう」だった。 学生から年配の方まで幅広く集まっていただき、予約の120名まではいかなかったが、会場は参加者であふれた。 質問も次々と出て、いい盛り上がりとなった。 なによりも素晴らしかったのは、老後不安だとかトランプ政権で世界はどうなるのでしょうといった、先行きを不安がる質問は皆無であったこと。 あれこれ不安を感じるのなら、その不安とやらを解消する行動を取ればいい …続きを読む

人々が混乱を望むとき

 人はみな平和で落ち着いた生活を望む。 よく小欲知足といわれるが、まさにそういった生活である。 ありがたい、おかげさまでと、周りに感謝しつつ生きていけるのが一番。 しかし、そういった安らいだ生活が脅かされる事態は、しばしば発生する。 たとえば、みなが幸せに生きていける状況が続くと、人口も自然と増加する。 人口が増加すれば、食料など生活物資が不足する懸念が高まり、農地はじめ土地の争奪にまつわるいざこざや戦いが始まる。 いざこざや戦いを望むわけではない。 ただ、いまの幸せな生活 …続きを読む

ポピュリズムに走れば走るほど

 トランプ政権の発足で、ポピュリズム傾向が米国のみならず世界にも広がる気配が高まってきている。 世界中あちこちでポピュリズムが台頭する懸念というよりも、そちらの方向へ人々が流れ込んでいく気配が高まっているようだ。 現状に不満を持っている人々に対し、「これこれが原因だ。 それを取り除こうじゃないか」と強い口調で語れば、「そうだ、そうだ」と共感を呼びやすい。 その原因とやらも、できるだけ単純化して「あいつが悪い! これが、そもそもいけないのだ!」と特定してやった方が、より多くの …続きを読む

投資というと、いろいろな考え方があるが、、、

 マネー誌の一部とは長いこと付き合っていて、送られてきた本誌を時折ぱらぱらとめくってみる。 また日経ヴェリタスといった投資専門誌があって、機関投資家の様々な見解が載っている。 どれもこれも、結構おもしろい。 なるほどなるほど、そういった見方で投資しているのかとか、多種多様な投資家の像が浮かび上がってくる。 マーケットは常にオープンで、いろいろな価値観や目的意識を持った投資家が群がり集まり、好きなタイミングで買ったり売ったりする場である。 したがって、個々の投資家がどう考えて …続きを読む

財産の置き場所で一番安全なのは?

 先週木曜日、そして週末のセミナーでもふれたが、これから10年ないし15年の間には、世界の金融マーケット全体が相当な激震に襲われよう。 2008年9月のリーマンショックで弾けた世界の金融バブルだが、その後始末は遅々としている。 とはいえ、後始末は後始末で、それがどのような展開となっていくのか、今のうちから念頭に置いておいた方がいい。 米国の大手銀行は米政府やFRBの強力な指導もあり、いち早く不良債権処理を終えた。 そうはいうものの、景気の足取りはそれほど強くなく、金利正常化 …続きを読む

どうしても自己利益を優先してしまう愚かさ

 昨日、イギリスのケンブリッジ大学の教授と1時間半ほど話し合いをした。 その目的や内容は横へ置くとして、印象的だった点を紹介しよう。 しばらく前には、社会的責任投資(SRI)とか企業の社会的責任(CSR)とかが、投資運用の世界だけではなく社会的にも大きな話題となった。 最近では、機関投資家全般に注意を喚起させようとするステュワードシップコードとか、企業の統治形態とその順守状況をチェック機能するガバナンスとかが、ひんぱんに語られるようになっている。 ショートターミズムというの …続きを読む

新規の規制には、廃止をふたつ

 トランプ大統領が次々と署名している大統領令の中に、新規の規制を導入するなら、既存の規制をふたつ廃止すべしというのがある。 これは、結構まともな政策といえよう。 ひとつの新規規制に対し、ふたつずつ既存の規制が撤廃されていくのだ。 そうでもしないと、規制というのはなかなか減らせられない。 そもそも規制は、野放図で無責任な行動がはびこるのを防ぎ、社会的な公平性や社会資源の配分を公正にしようというもの。 とはいえ、規制規制では経済活動はじめ世の中の自由度が、どんどん制限されていく …続きを読む

混乱と混沌にうろたえず、経済のベースを抑えて行動しよう

 トランプ劇場では矢継ぎ早に過激な政策を打ち出している。 最初にバシバシッと張ったりをかましてやり、その後の交渉で指導権を握ろうとする魂胆なのだろう。 現に、メキシコとの国境にフェンスを建設し、その費用はメキシコに負わせると発表して、メキシコとの首脳会談は中止となった。 その翌日には新聞報道によると、移民とか麻薬の取り締まりで実務協議に入っているとのこと。 新政権としては、最初の100日間にこれといった成果を誇りたい。 それには、張ったりでも何でもありで、「アメリカ第一」の …続きを読む

株式投資のおもしろさ

 NY株式市場の代表的な指標である、ダウ工業30種平均株価が、遂に2万ドルを突破した。 昨年のクリスマス辺りにはと期待していたが、1カ月ほど遅れての大台乗せとなった。 思えば、この46年間、ダウ平均株価とは700ドル前後から1000ドルちょっとの間を往ったり来たりしていた頃からの、長い付き合いとなる。 いつまで経っても、この往ったり来たりから抜け出せなかったから、大手経済紙が大々的に「株式の死」特集を組んだのが、1981年夏のことだった。 その特集は1980年のことだったと …続きを読む

投資価値の高まり、それが一番の味方

 われわれ長期投資家にとっては、トランプ劇場がどう人気を集めようと、一向に構わない。 まったくぶれることなく長期投資を続けるだけのこと。 もっとも、おもしろ半分に劇場を覗くのは、十分にありだ。 あふれんばかりの観客が、舞台の演技者の一挙手一投足で、右へ左へと振り回されているのを眺めるにつけ、長期投資をやっていてよかったと再確認できる。 とはいえ、そういった反面教師から学ぶものはない。 彼らは政治経済やマーケットに密着していて、そこから利益を得ようとする。 だから、いろいろな …続きを読む